不透明人間の透明な日常

この道の先に 夢のつづきがあるから

友達を洗脳してV6にハマらせた話。

 

半年前の話です。

 

 

私は高校に入ってから一度もV6が好きという人に会ったことがなかった。というかV6の全員の名前をフルネームで言える人に会ったことがなかった。V620周年yearを目前にして私は考えた、これからどんどん露出が増えていくであろうV6を1人で見守っていくのは何とも寂しい。実際にV6の紅白出場が決まった時には私自身は踊り狂うほど喜び興奮したが、その興奮を分かち合える人や伝える人は私の周りにはいなかった。私は思った。V6が20周年に向けて本格的に動き出す前に仲間を作らなければならない。この20周年という10年に1度のアニバーサリーイヤーを、10年間で1番6人での仕事が多くなるであろうこの年を、仲間と一緒に楽しんで行けたならそんな夢のようなこと他にはない。仲間を作ろう、V6の20周年を一緒に見届けてくれる仲間を。

 

 

これは私が友達を洗脳し、V6にハマらせることに成功したサクセスストーリーの一部である(大袈裟)

 

 

 

まず、初めに私は悩んだ。どうやってV6にハマらせるのか……(因みに彼女は嵐担の為ジャニーズに耐性はある)

実は1年ほど前に彼女に学校へ行こうを見せたことがあった。その時彼女は爆笑しながら見ていたので私は「勝った」と心の中で密かに勝利を確信していたのだが、結局彼女はその後メンバーの名前すら覚えていなく、しばらくしてから彼女にV6の話題を振ったら特に興味の無さそうな返事が返ってきたので私は失敗を確信した。そして追い打ちをかけるように嵐ファンの彼女は言った、

 

友達「V6の三宅君?が前のVS嵐の正月SPのプラスワンゲストに来てた時に三宅君の所為で嵐が決勝に行けなくて三宅君嫌いじゃなかったけどちょっと嫌いになったわ」

 

私「」

 

私はこの時もう彼女をV6ファンにすることは無理だと悟った。

 

 

もう彼女をV6沼へ落とすことは不可能だろうと思った私だったが、しばらく経ったある日、彼女は私に一通のLINEを送りつけてきた。

 

『V6テレビに出るよ』

 

私はちょうどその頃V6の熱が冷めかけていてV6のテレビチェックを怠っていたためかなり驚いた、というかそのLINEが来たことに1番驚いた。

実はそのテレビというのが『テレ東音楽祭』だった。そしてV6のパフォーマンスを見た彼女は言った。

 

 

友達「見てたらV6のコンサート行きたくなってきた」

 

 

私「!?」

 

一筋の光が見えた、私は諦めないことにした。たとえ今言った言葉が私と会話の内容を合わせるために適当に言った言葉だとしても私はこれを真に受けることにした。

 

 

 

そしてその約3,4ヶ月後、私は彼女に言った。

 

 

 

私「5×10のDVDを見せてよ」

 

 

 

 

 

どうしてこうなった。私は彼女をV6の沼へ突き落そうとしていたのに何故私は彼女に嵐のコンサートDVDを見せろと言っているのだろうか…。だが答えは簡単だった。

 

 

ただ単に嵐のコンサートを見てみたかっただけ。

 

 

そうただこれだけ。V6まったく関係なっしんぐ!!

だって嵐のコンサート楽しそうじゃない、楽しいものは私も楽しみたい!友達とコンサート見るなんて楽しそうじゃない!!いや楽しいんだよ!!!きっと!!!!!

 

しかしそれが功を奏した。

 

今までは私が一方的に嵐のDVDを見せろと言っていたのだが、12月に嵐のコンサートに行ってきた彼女は、私に向かって自分から「コンサート見よう!!アラフェスも持っていくから!!!!!!」と言うようになっていた。

 

 

そしてついに2014年12月29日、我が家でコンサートDVD鑑賞会を行うことが決定した。この機会を逃したらもう次は無いだろうと思い、私は前もって彼女にさらっとV6も見ようよと誘っておいた。 

勝利をこの手にvictoryする日も近いと思い、私はワクワクが止まらなかった。

 

そして決戦の日。READY?コンDVDを持った私は無敵だった。このコンサートDVDを見せれば一発だろうと前の日の夜中までDVDをもう一度見返し勝利を確信していた。(因みにREADY?を選んだ理由はバク転が入っていることとシングル曲が多く入っているコンサートだったため)

 

そして私の1年越しの戦いの火蓋が切って落とされた。

 

DVDを見る順は
嵐→V6→嵐となっていたため、まずは5×10を見た。
広い会場、とんでもない量の人、明るい照明、派手な演出、そしてその中で輝くアイドル。すごい、凄すぎるぞ嵐、これがトップアイドルか…。しかし私の中の勝利の確信は揺るがなかった、それは何故か。
彼女はアイドルの踊る姿が好きだった。
私は見逃さなかった、彼女がダンスナンバーになった途端明らかにテンションが上がっている事を。
私は心の中でガッツポーズをした。なぜならV6は踊る。これでもかというほど踊る。セクバニなんて6人全員の曲だったらほぼ全部踊ってんじゃないの???って程踊る。READY?もセクバニ程ではないがダンスが多いコンサートだ、私は勝利を確信した。そして5×10が終わり櫻井君がものすごくかっこよくてぐうの音も出なかった事を彼女に伝えた後、私はREADY?のDisk1をDVDプレイヤーに入れ、再生した。

 

正直READY?を見ていた時のことは緊張しててよく覚えていない、
彼女は
「えっ、客席近っ!!」とか
「えっ、触れるの!?えっハイタッチ出来るの!?」
とか言っていた気がする。(ただ岡田が1番かっこいいシーンで、V6の岡田准一は普段メンバーのケツを追い回してるという情報を告げたのは覚えている)

 

自分から見せると言ったくせに私はその時不安だった、元々私はゴリ押しが苦手である。その人の事を好きではないのに、無理やり見せるというのがとても苦手である。その時も一応彼女の了承をとってはいたが、別に彼女が見たいと言ったわけでも無いのに私がV6を無理矢理見せて、彼女がV6に苦手意識を持ってしまったらと考えてしまい、DVDを見る傍彼女の顔色を伺っていた。

 

しかし私の心配を吹き飛ばすように彼女は言った

 

 

友達「V6好きになっちゃたかも」

 

私「!!」

 

 

そして全てのDVDを見終わった時時計の針は既に12時半を指していた。寝に入ろうとする友達に向かって調子に乗った私は言った。

 

私「ねえ、V6のバラエティ番組見る?」

 

正直一か八かだったと思う。だって時計の針は既に1時近かったし、私達は8時間近くコンサートDVDを見続けたのだ。私だったらその誘いは断り、明日にするわと言ってすぐに寝るだろう。

 

しかし彼女は言った

 

友達「見る」

 

 

 

 

私は学校へ行こうの九州旅行の回を見せた。

 

彼女は笑っていた。

 

そしてそのまま私は彼女に学校へ行こうを見せ続けた。

 

そして就寝したのは朝の5時、彼女は布団に入った後私に言った。

 

 

「私もうV6の事好きになっちゃったんだけど(笑)」

 

 

てその何日か後、彼女と会う機会があり、私は聞いてみた。

 

私「今年V620周年なんだけどコンサート行きたい?」

 

彼女は興奮気味で即答した。


友達「絶対行きたい!!」

 

 これが私が彼女に施した洗脳の過程です。

因みにこれから布教を考えてる人は、ジャニーズに耐性がある人ならとりあえずREADY?かセクバニを見せてその後に学校へ行こうを見せてギャップに酔わせれば大体の人は落ちると思います(雑)